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舌診セミナーを開催しました。
2019-01-24

中医診断学(四診合参)

彩り漢方薬局では2年ほど前から定期的に漢方・中医学のセミナー及び研修会を開催しています。

過去の中医学セミナーの内容はこちら↓
https://www.irodori-kanpou.com/irodorikanpoublog/20170316/782/
https://www.irodori-kanpou.com/irodorikanpoublog/20170522/890/
https://www.irodori-kanpou.com/irodorikanpoublog/20170629/918/
https://www.irodori-kanpou.com/irodorikanpoublog/20171026/1094/

これら定期セミナー以外に、今年は薬膳のプロ養成をされている「日本四季大学」のカリキュラムの中の特別講座として、中医診断学を担当することになりました。

その第一回が今週火曜日だったのですが、内容は「舌診」について。

舌診については以前にブログで少し紹介しています↓
https://www.irodori-kanpou.com/irodorikanpoublog/20181218/1743/

中医学には、中医学独自の診断方法として四診というものがあります。

四診とは

  • ①望診(顔色や舌、肌の状態などを目で見て確認する)
  • ②聞診(声の調子や大きさを聞いたり、分泌物の匂いを嗅ぐ)
  • ③問診(主訴に対して関連する項目などを問う)
  • ④切診(脈やお腹の緊張具合などを触って確認する)

これら4つの診断方法のことを言います。

どれが一番重要で、どれが重要でないかという順列はなく、この四診を総合的に判断する「四診合参(ししんごうさん)」で診断を行うことが理想とされていますが、実際には1番重要視されているのはやはり手軽に行える問診ではないでしょうか。

望診(舌診)はしていないという漢方家は何割かはいるかと思いますが、問診をしない漢方家というのは、さすがにほとんど聞いたことがありません。

舌診をするメリット

しかしながら、問診だけではやはり不十分な事も少なからずあります。

なぜなら、問診というのは患者さんの主観によって大きく左右されてしまうからです。

例えば“胃腸が強い弱い”というのも人の感じ方によって様々ですし、“冷えてる、冷えてない”というのも人それぞれ、また男女によっても感覚が全く違います。

このような場合に患者さんの訴えだけを頼りに弁証(診断のこと)を行うと、思うような結果が出ないということも多々あります。

一方で、舌診は舌の色という患者さんの主観的な意見ではなく、実際の舌の状態を目で見て確認することができるため、より客観的な視点から状態を判断することができます。

例を挙げると、アトピー性皮膚炎の患者さんで、問診では「冷えている」と訴えていても、舌を見ると「真っ赤」だったというケース。

相談をしているとよく出くわす症例です。

このような場合、問診の「冷え」だけで判断して温める漢方を飲んでもらうと逆に皮膚症状が悪化するということがあります。

なぜなら患者さん自身の訴えは冷えでも、体の中は冷えではなく「」に偏っているということが実際にはありえるからです。

しかしながら、舌診で「舌が赤いから体の何処かには熱があるのかな?」という想定をしておけば、温める漢方だけではなく、冷やす漢方を一緒に配合するなどの対応ができるため、症状を悪化させる可能性を低くすることができます。

舌診をする上で最も大切なことは?

このように 舌診をきちんと行うことで、問診だけでは判断できなかったことがよりしっかり判断できるようになります。

しかしながら、舌診を行う上で非常に大切なことがあります。

それは、ズバリ、”正常な舌の状態を知っておくこと”。

これを知っておかないと、どのくらいの赤ければ「熱」なのか、どのくらい白ければ「冷え」なのか、どのくらい舌苔が厚ければ膩苔になるのか、の判断が全く付きません

一般的に正常とされる舌は”淡紅舌、薄白苔”の舌とされているので覚えておきましょう。

次回は問診学について

今回のセミナーでは、実際の写真をスライドで見せながら、1時間半かけて舌診の講義を行いました。

次回は4月に問診学を行う予定です。