妊活
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西宮で不妊治療を支援してくれる助成金ってあるの?
不妊治療には助成金があります!
(※2019年6月12日に情報更新いたしました)
すでに不妊治療を始めている方はご存知のことかもしれませんが、不妊治療には助成金があります。
ご存知でなかった方はここで覚えておきましょう!
日本で行なわれている不妊治療(特に体外受精などの高度不妊治療)の多くは医療保険が適応されません。
よって大半の治療が全額自費負担となるため、不妊治療における経済的負担は思っている以上に重いものとなりがちです。(株式会社バズラボの調査によると妊娠までの平均治療費は140.6万円、平均治療期間は25カ月という結果が出ています。)
そのため、国や各自治体では2004年から特定不妊治療費助成事業として高度生殖医療である「体外受精」「顕微受精」を受けている方を対象に、助成金を受けることのできる「特定不妊治療費助成制度」を設けています。
しかしながら、不妊治療を受けている方全員が助成金の受給対象になるかというとそうではありません。
治療内容、治療年齢、助成を受けた回数、治療を受けた医療機関などの各条件を満たしていないと受けられないこともあります。
ちなみに特定不妊治療とは卵子と精子を人工的に受精させる「体外受精」と「顕微授精」のことを指します。
注意点として、「人工授精(AIH)」は特定不妊治療にはならないので助成金の対象外となります。
ではどのような不妊治療を受ける方が助成金の対象になるのか?
当薬局のある西宮市を例としてみていきましょう!
助成金の対象者とは
条件として以下の(1)〜(4)全てに該当する必要があるようです。
- (1)西宮に住所を有する法律上の婚姻をしているご夫婦
- (2)特定不妊治療以外の治療法では妊娠の見込みがないか又は極めて少ないと医師に診断されている方
- (3)指定医療機関で特定不妊治療を受けた方
*治療開始時に法律上の婚姻をしているご夫婦である必要があります - (4)夫婦合算した前年(1月〜5月までの申請の場合は前々年)の所得額が730万円未満
西宮市の指定医療機関はどこ?
現在以下の5つの病院、クリニックが指定医療機関として指定されています。
●兵庫医科大学病院 産婦人科
http://www.hosp.hyomed.ac.jp/clinic/department/obstetrics_gynecology.html
●医療法人 明和病院 産婦人科 http://meiwa-hospital.com/outpatient/departments/obstetrics.html
●医療法人社団 スギモトレディースクリニック
http://www.sugimoto-clinic.com
●医療法人社団 徐クリニック
http://www.joclinic.jp/index.html
●すずきレディースクリニック
http://www.asahi-net.or.jp/~yc4y-szk/
●レディース&ARTクリニック サンタクルス
http://www.santacruz-art.com
※「医療法人 明和病院」は平成28年4月1日より指定医療機関ではなくなったようです。代わりにレディース&ARTクリニック サンタクルスが平成30年11月21日より追加となっています。
西宮市はこの5つが指定医療機関となっているようですが、他の市や他の都道府県の病院、クリニックでもその該当自治体の指定医療機関となっていれば指定医療機関としてみなすようです。
逆に西宮市であっても上記5つ以外で特定不妊治療を受けた場合は助成金の対象とはならないので注意が必要です。
他の都道府県の指定医療機関は厚生労働省のホームページから確認することができます。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/iryou-kikan/index.html
所得算定方法について
下記アドレスで詳しい計算方法が載っていますが、注意する点は
- ①“収入”ではなく“所得”であること
- ② 夫婦の合計額であること
この2点です。
よって、たとえ夫婦の年収合計が730万を上回っている場合でも、控除額にもよりますが受けられる場合が多いと思いますので、一度保健所に確認してみてください。
https://www.nishi.or.jp/kosodate/ninshin/ninshinkibo/funinchiryo.html
助成額はいくら?
助成金の金額は、基本的には不妊治療1回につき15万円となりますが、平成28年1月20日以降に終了した治療に関しては、初回申請の治療に限り30万円が上限として支給されます。
また特定不妊治療のうち男性の不妊治療(精子を精巣または精巣上体から採取するための手術)を行った場合も、1回につき15万円まで助成金が降りるようです。
なお全ての治療内容はどのような治療を行ったか治療区分が分けられており、区分によっては7.5万円しか出ない場合もあるので、必ずの治療内容区分表で確認しましょう。
助成金の制度変更によって変わったところは?
平成26年度4月1日以降、国の制度改正に伴い助成の対象範囲が変更になっています。大きな変更点は以下の3点となります。
- ①年齢制限ができたこと(43歳上は支給対象外)
- ②通算の助成回数が変更になったこと(旧制度は10回、新制度は最大6回)
- ③年間助成回数の制限解除(旧制度は年間2回、新制度は無制限)
治療を始めた時期や40歳までに受けた回数、通算治療期間などによって残りの治療回数がかなり変わってきます。
下記のPDFで自分でも確認することもできますが、非常にややこしいのでやはりまずは自治体に確認していただくことをおすすめします。
〈変更によるメリットは?〉
一番大きい点は③の年間助成回数の制限解除です。
これは特に年齢の高い方(40歳以上)にとっては非常に大きいメリットだと思います。
理由は “卵子の老化” です。
最近は少しずつマスコミなどでも取り上げられる機会も増えてきているのでご存知のかたも多いかもしれませんが、卵子というのは生まれた時から数が決まっています。
一番多い時というのは、自身がまだお母さんのお腹にいる頃で約700万個、生まれた時にはすでに200万個に減り、初潮の頃には30万個まで減ってしまいます。その後は毎月1000個ずつ減っていき大体の方が40代後半に閉経となっていきます。
このことからもわかるように40歳を超えてくると多くの方はほとんど卵子が残っていないため、できるだけ年齢の低いうちに高度生殖医療(体外受精・顕微受精)を受ける必要があるのです。
今回の改正で今までは最大年2回までという縛りでしたが6回までチャンスが増えることになったのは体外受精を希望する方にとってはやはり大きいメリットと言えるでしょう。
〈変更によるデメリットは?〉
デメリットとしては43歳という年齢制限ができたことが挙げられます。
治療を受ける女性のうち約3割が40歳を超えている日本では当然43歳を超えても治療を希望される方もそれなりに多いと思われるので、その方々にとって年齢制限がもうけられたことはやはり大きなデメリットとなってしまっています。
また通算回数が10回から6回に減ってしまったことも当然ながら大きなデメリットとなっています。
申請方法は?
以下の(1)〜(5)の必要書類を揃えて西宮保健所健康増進課・各保険福祉センターへ提出する必要があります。
男性不妊治療費が含まれる場合は西宮保健所健康増進課のみの受付になるようなので注意が必要です。
(1)西宮市特定不妊治療助成事業申請書(夫婦別々の印鑑が必要)〔様式第1号〕
(2)西宮市特定不妊治療費助成事業受診等証明書(主治医が記入)〔様式第2号〕
(3)領収書原本(保険外診療分の領主所で(2)の領収年月日及び領収金額と一致するもの)
(4)西宮市に居住する法律の夫婦であることを証明する書類
(5)夫と妻の「市民税・県民税(所得・課税)証明書」
まとめ
以上、西宮市を中心に不妊治療における助成金について見てきましたが、他の自治体では異なることもあると思われるので、それぞれ各自治体にまずは問い合わせてみてください。
兵庫県は現在ないようですが、他県では県と市の両方から助成金が支給される県もあるようです。また漢方薬局での漢方薬や健康食品は当然ながら対象外となります。
最後に、助成金とは関係ありませんが、体外受精・顕微授精を行う場合でも当然ながら食事・運動・睡眠などの生活習慣の改善は必須です。
※運動に関してはこちらを参照 ↓↓↓
妊活中にどのような運動をすると効果的なの?
※食事に関してはこちらを参照 ↓↓↓
体外受精の胚盤胞到達率をアップさせるコツ!
大切なのは精子も卵子も”質”!
精子と卵子が出会う確率は体外受精によって高くなるかもしれません。
しかしながら卵子の質というのは体外受精であれ自然妊娠であれ、特に変わることはありません。
また体外で作られた胚を戻す場所である子宮内の環境が悪ければ当然流産や着床がうまくいかない原因にもなります。
体外受精・顕微授精はあくまで精子と卵子が“出会う場の提供”であって、精子と卵子の“質”の改善に関してはあまり関連していないことを忘れないようにしましょう。
彩り漢方薬局では、子宝相談にこられた方でも必要に応じてこのような不妊治療の助成金等についても十分な時間をかけて説明していきたいと考えております。
不妊症の助成金に関して不明な点や気になることがあればどんなことでもいいのでまずはご連絡ください。
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