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漢方相談の流れ(コロトコフ血流計)〜彩り漢方薬局の秘密兵器〜

2018-12-20

コロトコフ血流計について

皆さま、こんにちは。

夙川駅北側にある漢方専門薬局・彩り漢方薬局のスタッフ薬剤師タケウチアツコです。

漢方相談の流れで、「問診」「望診(舌診)」「脈診」とお話してきましたが、残るは「聞診(ぶんしん)」です。

これは声の大きさを聞いたり、匂いを嗅いだりして患者さんの全身状態を知る方法です。

お話しすることで、声の感じなどはわかるのですが、実際に匂いを嗅いだりは、あんまりしないですね。

なんだか、話を聞いたり舌を見たりってずいぶんとアナログ…とお思いになりましたか?

安心してください!

中医学の生まれた二千年前ならいざ知らず、平成も終わろとしている現代では簡単便利な検査機器もあるのですから、それを使わない手はありません。

彩り漢方薬局では、実際に数値や画像で患者さんの血流を知ることができる2種類の医療機器も診断や薬の効果判定に活用しています!

コロトコフ血流計でわかること

まず一つ目は、コロトコフ血流計です。

両腕の肘上部のところきカフを巻き、上腕の太い血管の血流を測定することが出来ます。


実際の測定の様子

この状態で約1分間、計測します。

これによって、最高最低血圧、脈拍、動脈硬化係数、抹消血管抵抗指数、基礎代謝率、血管年齢、一分間に心臓から送り出される血液量、そのほか全部で18項目のデータが数値と分かりやすいグラフで知ることができます。

具体的には以下のような数値はすべて計測可能です。

  1. ①血圧値(最高・最低・平均・脈圧)
  2. ②脈拍数
  3. ③TP-KS(動脈の弾力性)
  4. ④抹消血管抵抗
  5. ⑤心負荷指数
  6. ⑥BMR(基礎代謝率)
  7. ⑦SV(心臓が1回の拍動で送り出す血液量)
  8. ⑧CO(心臓が1分間の拍動で送り出す血液総量)
  9. ⑨血管年齢
  10. ⑩血流イメージ
  11. ⑪血流グラフ・・・など
  12. つまりこの機器を使用することで、患者さんの”血液の流れと量”についてのほとんどの情報を知ることができます。

これらの数値がわかることで、

  • ①血が足りていないことによるものなのか
  • ②血は足りているが流れが悪くなっていることによるものなのか
  • ③血が不足もしてさらに流れも悪くなっていることによるものなのか

といった患者さんの現在の状態を判断をすることができるのです。

コロトコフ血流計でわからないこと

一方で、コロトコフ計の数値だけではわからないことも当然あります。

それが、漢方・中医学でいうところの”気”と”水”についてです。

漢方・中医学では”血”だけでなく、”気”、”血”、水”(津液)”すべてがしっかりと全身にめぐらされている状態を健康としています。

つまり、コロトコフ計の数値がいい点数であっても、あくまで”血”に関しての情報だけなので、他の2つの要素である”気”と”水”がしっかりと巡っていなければやはり体調不良が起こってしまうのです。

これらの異常は、このような機器でなく、基本的には昔ながらの漢方・中医学の四診で判断しないといけないので、やはりどちらの診断法も大切なんですね。

まとめ

このように彩り漢方薬局では、漢方・中医学独自の昔ながらの四診だけでなく、コロトコフ血流計という最新の医療機器を用いて患者さんの状態を診ています。

そして、初回だけでなく、来店いただく毎に測ることにより、薬の効果を自覚症状の主観だけでなく、数字やグラフなどにより知る事が出来るのです。


100点満点の100点です!

では、次回は、もう一つの秘密兵器について詳しくお話しますね!