漢方薬局経営
漢方薬局経営
漢方薬局開業日記その5 漢方薬局就職後〜免疫・解毒・抗酸化〜
前回の内容をおさらいすると、とりあえず何はともあれ、めでたく(?)漢方薬局に就職となったわけだが、今回からしばらくは実際に就職してからの内容を書いていきたいと思う。
では、どうぞ!
免疫・解毒・抗酸化
前回ブログにも書いているように、勉強会のおかげで私は漢方についてどんどん興味は出てきてはいたが、残念ながら漢方に関する知識はまだまだ素人同然でとてもではないが患者さんの相談などできるレベルではなかった。
一応それを会社の方も考慮してなのか、普通は薬局に就職するとどこかの店舗に配属になり、そこで研修を行うのだが、自分の場合、はじめに何回か普通の調剤薬局を見学しただけで、残りの時間は基本的に自由に時間を与えてくれていた。
もちろんその時間を使って「漢方なり、サプリなり、健康のことについてしっかり勉強してね!」ということなのだが。
その会社が特に重点置いていたのは「免疫・解毒・抗酸化」の3点だった。
そして今度はここに漢方の知識をプラスしていこうと言うわけだ。
今でこそ、テレビなどで「免疫」や「抗酸化」と言った言葉は普通に聞かれるようになったかもしれない。
しかしながら、当時はそれらの言葉はまだ一般的になる前の段階だったため、一般の方はもちろん、特に普通の調剤薬局などの医療従事者こそ、あまり認識していなかったように思う。
そういう意味では、当時としてはかなり先進的な考え方をもった薬局だったのだなあと、今になって再認識している。
実を言うと、当時私が在籍していたこの会社は今はもう存在しない。
もともとあった調剤部門と、あとから作られた漢方薬局、健康カフェなどのQOL(クオリティオブライフ)部門の両立はやはり難しく、経営的にはあまりうまくいかなかったのだ。
しかし、先にも述べたが、経営面の問題はとりあえず置いておくとしても、会社自体の考えやビジョンは、今考えても本当に素晴らしかったと思う。
もし、当時このような経験ができてなければ、その数年後に漢方(中医学)の本場である上海に留学し、廣州中医薬大学の大学院まで出て自分の漢方薬局を開業する、みたいなことにはきっとならなかっただろう。
もちろんこの先自分がどうなっていくのかはわからないし、ひょっとしたら漢方以外にもっと興味を持つ何かが出てくるかもしれない。
しかしながら、現時点においては、ある意味で自分の人生を決めてくれた会社といっていいのかもしれない。
当時よく読んだ本
話を戻そう。
その当時、自分がよく読んだ(読まされたのもあるが)本をいくつか紹介したいと思う。
- ①『病気にならない生き方』新谷弘美
- ②『安保徹の体温免疫力で病気はなおる』安保徹
- ③『セロトニン欠乏脳』〜キレる脳・鬱の脳をきたえ直す』 有田秀穂
- ④『免疫と腸内細菌』 上野川修一
- ⑤『究極の免疫力』 西原克成
etc
あと現在の家には持ってきておらず、題名が不明な本も数冊あるが、やはり「免疫」に関する本が多っかたようだ。
有名な本もあるので一度は読んだことある方もひょっとしたら多いかもしれない。
これらの本を読んでいただくとわかることだが、今でこそTVによく出ている南雲先生などの本でも普通に取り上げられているような「冷えと自律神経の関係」「自律神経と免疫の関係」、「免疫と腸内環境との関連性」「セロトニンと鬱病との関係」、「口呼吸の弊害」などが当時(2006年ごろ)から実は言われていたのだ(トンデモ本として扱われている本もあるが(苦笑))。
詳しい内容はここでは紹介しないが、いずれ「書評」のカテゴリーを作って中医学・漢方の良書を紹介しようと思っているので、その時にでも紹介できたらと思っている。
今回は研修期間での漢方以外の勉強についてで少し書かせていただいたが、次回はようやく「どのように漢方の勉強をはじめたか」について書きたいと思う。
参考になれば幸いである。
では、また!
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