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漢方薬局開業日記 その4 〜漢方薬局への就職〜

2018-11-25

前回は宝塚の気になる薬局のセミナーに行ってみたらその内容が「漢方」だった、というお話でした。

今回はその薬局へ実際に就職しました、というお話です。
それではどうぞ!

漢方相談という新たな働き方

初めての漢方の勉強会だが、正直言うと詳しい内容は忘れてしまった(笑)。

確か「人参湯」とか「当帰芍薬散」などが出てきていたので、「冷え性」かそれに関連する何かについてだとは思うが、もう12年も前のことなので記憶がはっきりとしない。

しかしながらそんなことは大した問題ではなかった。

その当時全くと言っていいほど漢方について知らなかった自分にとって、漢方薬がどうこうというのは覚えていなくて当然。

それよりも何よりも、「漢方薬局」という分野があること「漢方相談」というそんな働き方があること、そのことにとても驚き、そして興味が湧いたこと、その事こそが最も衝撃的な事だった。

それは今でもはっきりと覚えている。

それまで私は病院でしか働いたことがなかったため、薬は西洋東洋にかかわらず医者が処方し、薬剤師はそれを患者さんに説明し、お渡しする(必要あれば疑義照会)、これだけが薬剤師の仕事とばっかり思っていた。

しかしながら「漢方薬局」では、法律で決められた範囲内ではあるが、相談に訪れた患者さんに薬剤師が判断した漢方薬を処方箋を通さずに直接患者さんに渡すことができるという。

今でこそ、それは当然のように考えられる(ドラッグストアもそういやそうだし)ことだが、当時は本気で「目から鱗」だった。

病院で入院患者に服薬指導をし、それについて医者にフィードバックはするが、薬が変更するかどうかは結局医師次第。

もちろん当時の自分の知識不足も大いに問題だったとは思うが、正直その当時は薬剤師の存在意義がわからなかったこともあった。

そんな時だったので尚更「漢方相談」という今まで自分の知らなかった働き方に引かれたのかもしれない。

漢方薬局への就職

その後2、3回の勉強会を経て、「とりあえずこの会社に入って新しいこと(漢方に関わらずとも)を始めてみよう!」との思いで転職を決意した。

それは確か2006年の6、7月ごろ、ジーコジャパンがワールドカップでボコボコにされ、ジダンが頭突きで退場になり、極楽の山本が逮捕されていたころの話。

ちなみに当時、その薬局グループは調剤薬局とカフェのみで、「漢方薬局」はまだなかった。

しかし偶然にもその薬局グループの「漢方薬局1号店」の出店計画が裏で進行中で、その働き手を募集している時期と面接が偶然重なり、私にはなんとその漢方薬局の店長として来てほしいとのことだった。

当然のごとく漢方については当時まだドシロートであり、とても漢方薬局の店長など不可能(というかよくまかせようと思ったね(笑))。

もちろん不安はあったが、就職前に参加していた勉強会の先生が当分の間は顧問としてサポートしてくれるとのこと、就職は8月だが開局は11月なので3ヶ月ほど勉強する時間があるということで、不安ながらもとりあえずOKすることにした。

それより何より、普通の薬局や病院とは違う環境で働きたい!という気持ちのほうがやっぱり大きかったんだろうな。

給与面でも前職のほうがはるかに待遇はよかったが、それもあまり気にならなかった。

そんなこんなで2006年8月、晴れてここに「日本一漢方を知らない漢方薬局の店長」が誕生したのであった。。。

続く