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漢方薬のエキス剤と煎じ薬は何が違うの? 互いのメリット・デメリットは?

2017-10-15

この記事はこんな人におすすめです

  • ①煎じ薬とエキス剤でどう違うの?
    ②漢方薬にもいろんなタイプがあるけどどれがいいのかわからない
    ③煎じ薬に興味がある

という方へ。

漢方薬の種類

漢方薬は、大きく分けて「煎じ薬」「エキス剤」の2種類があります。(その他にも丸剤、散剤などもあります)

エキス剤】

「エキス剤」はこういう袋に入った、顆粒状の薬のことをいいます。クリニックなど処方箋で出される漢方薬はこちらが一般的です。

エキス剤の作り方は、煎じ薬の液体を蒸発させ、濃縮し、添加物・賦形剤などを加えて作られます。

【煎じ薬】

生薬を煎じて(お湯で30分程度煮出す)できた薬液です。

例えば、この写真は必要な生薬を秤量して混合したものです。
(生薬とは、薬草の根や葉っぱ・果実・花、動植物の分泌物・抽出物・細胞内容物などを加工した物のことです。)

 

よく杏仁豆腐の上に乗っているクコの実も、大事な生薬です。この中にも含まれています。

他にはミカンの皮(陳皮) クズの根(葛根) も生薬として使われます。

彩り漢方薬局では、1日分をこのような袋に入れてお渡しします。

これを鍋 (鉄製でないもの)で煮出します。※土鍋がおすすめ!

煎じ方は、例えば麦茶を煮だすように、鍋に水とこの袋を、または生薬を袋から出して入れ、中火で液が約半量になるまで煮ます。(最初600ml入れて→300mlになるくらいが目安)

その煮出した液を1日2〜3回に分けて
飲みます。

【生薬自動抽出機】

忙しい方、匂いが気になる方のために、彩り漢方薬局には、生薬自動抽出機があるので、煎じ代行ができます。

上記の機械で1時間ほど煎じると、抽出された液体(煎じ薬)がこのような、パック状になって出てきます。

この状態でお渡しできるので、あとは温めて飲むだけです。45日間程度保存も効くので旅行などに行く際も便利です。

エキス剤と煎じ薬の長所・短所

エキス剤と煎じ薬、それぞれにメリット・デメリットがあります。
以下にまとめてみました。

【エキス剤

《メリット》
・携帯に便利
・品質が安定している
・味が飲みやすい
・採用する医療機関が多い

《デメリット》
・種類が限られている
・有効成分が煎じ薬よりも少ない
・香りの効果が期待できない
・生薬の量を加減できない
・構成生薬を加えたり削除したりできない

【煎じ薬】

《メリット》
・種類が豊富
・有効成分量が多い
・香りの効果がある

《デメリット》
・煎じる手間がかかる
・携帯に不便
・品質が不安定
・味や匂いが強くて飲みにくい。
・採用する医療機関が少ない。

【液体パックの利点】

当薬局で採用している生薬自動抽出機は、煎じ薬のデメリットである「煎じる手間・携帯の不便さ」 をカバーすることができ、その上、煎じ薬のメリットである「有効成分量の多さ」は維持されるため、同じ処方内容であればエキス製剤と比較しても、より優れた効果が期待できるものとなります。

もちろん当薬局ではエキス剤、煎じ薬、どちらでもお好みで選んでいただけます。

ライフスタイルに合わせた飲み方を提案させていただきますので、遠慮なくお気軽にお尋ね下さい。

気軽な連絡には公式LINEからが便利です(^^)

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