子宮内膜症の治療
> ご相談事例 > 子宮内膜症の治療
子宮内膜症の治療方法
子宮内膜症の治療方法とは?
西洋医学の治療方法は、大きく分けて2つあります。
1. 薬物療法
2. 手術療法
薬物療法と手術療法が主で、症状、進行具合によって両方を併用することもあります。
軽症の場合の薬物療法(西洋医学)
軽症の場合は、対処療法として痛み止めなどの薬で対応します。しかし、なかなか根本解決にはなりません。
重症の場合の薬物療法(西洋医学)
重症の場合は、内分泌療法(ホルモン剤治療)でエストロゲンを人為的に抑制し、症状の進行を遅らせたり、病巣を縮小させます。
上記の治療方法では、不妊治療が進みません
これらの薬剤は、どれも子宮内膜症による痛みに対しては有効ですが、不妊治療の有用性は認められていません。
またどの薬も6ヶ月程度の治療期間が必要なため、妊娠を希望される方はこの期間不妊治療を休まなければいけないことになります。
年齢の高い方の場合は、この6ヶ月で妊娠する力が確実に落ちることになるので、治療法の選択は非常に困難です。
手術療法の場合も同様で、特にチョコレート嚢胞の場合は卵巣の一部を切り取ることになるので、その分の卵子の数が少なくなり、後に体外受精を行う場合などに影響が出てしまいます。
漢方薬はこんな方におすすめ
・薬の副作用が心配
・根本的に治していきたい
漢方薬なら、不妊治療を続けながら子宮内膜症を改善へ導きます
子宮内膜症には「漢方薬」は非常に有効です。
事実、日本産婦人科学会編集の《子宮内膜症取扱い規約 治療・診療編》にも芍薬甘草湯・桂枝茯苓丸・当帰芍薬散・桃核承気湯などの方剤が挙げられています。
また、本場中国ではさらに多くの臨床例や医学文献が発表されており、上海第一医学院産科医院の邵公権らによる発表では156例の子宮内膜症患者に「疏肝活血方」、「益気活血方」、「丹参注射剤」などを症状に応じて服用させたところ、82.05%の128例に有効であった、という非常に良い臨床効果も示されています。
– 疏肝活血方:三稜・莪朮・当帰・皀角刺・香附子・柴胡・蒲黄・五霊脂など
– 益気活血方:三稜・莪朮・当帰・皀角刺・蒲黄・五霊脂・升麻・黄耆・党参など
漢方を使った、子宮内膜症の治療方法とは?
少し専門的な内容になります。ご不明なところは、当薬局までお問い合わせください。
漢方・中医学の理論から子宮内膜症の病態を考えると、発病初期はストレス等により肝気鬱結となり、この気滞から生じる「気滞血瘀」が主な原因と考えることができます。
また、生まれつき身体が強くない腎虚体質の方、特に腎陽虚の方は簡単に寒邪の影響を受けてしまうため、寒邪の凝滞の性質により子宮・骨盤腔内の血行が不良となり子宮から経血が逆流し卵管・卵巣などに蓄積することで経血積滞〓血となり子宮内膜症が形成されるとも考えられます。
これらの状態が長く続くと、さらに気虚や血虚などが二次病理として発生し、虚と実が混同した虚実夾雑証となります。もちろん腎陽虚に脾陽虚なども伴えば脾虚湿生で痰湿を生み、この痰湿が化火することで湿熱〓阻となることもあります。
これらのことから考えると治療の中心は「行気活血」で、兼証があれば「補腎」「補気」「補血」「利湿」「化痰」なども必要になってきます。
