子宮内膜症について

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子宮内膜症とは

子宮内膜症ってどんな病気?

子宮内膜症とは

子宮内膜症は、その類似組織が子宮以外の臓器の表面で発育する疾患で、エストロゲンによって増殖・進行する疾患です。

発生部位としては卵巣や直腸など骨盤内がほとんどですが、まれに肺などにも発生することもあります。ちなみに卵巣で子宮内膜が増殖し、剥がれ出血を繰り返すのがチョコレート嚢胞です。

生殖年齢女性のおよそ10%に発生し、近年の女性の晩婚化や少子化に伴って、子宮内膜症の患者は増加傾向にあり、社会的関心も高まってきている疾患です。

早い人では10代から発症し、30~34歳がピークとなります。エストロゲン依存性のため、閉経により症状は軽快。消失していきます。

子宮内膜症の症状など

子宮内膜症の症状は?

最も見られる症状として、重度の月経痛があり、また出血過多などの月経不順も伴います。また発生する部位によっては排便痛、性交痛などもみられます。

子宮内膜症患者の約50%の方が不妊を合併すると言われ、また不妊患者の25~50%に子宮内膜症があることがわかっております。

西洋医学的に原因不明不妊とされる方には高確率でこの子宮内膜症が原因ではないかと考えられています。

子宮内膜症の症状は?

子宮内膜症の原因は?

卵巣ホルモンのエストロゲンの分泌によって誘発されることはわかっていますが、どうして起こるのかは以下の2説が言われていますがはっきりとは分かっていません。

– 子宮内膜増殖説:月経時の血液が逆流することで子宮内膜組織が骨盤などに付着して増殖するという説
– 体腔上皮化説:腹膜など構成する組織がなんらかの刺激・誘発によって子宮内膜組織に変化してしまうという説

中国で修めた漢方薬剤の治療法

彩り漢方薬局の代表 秋山は、上海において有名な中医のもと様々な婦人科疾患の臨床例に立ち会った知識と経験を活かし、治療にあたります。

子宮内膜症は、非常に重度の月経痛を伴うだけでなく、多くの方が不妊症を合併します。

また、内服治療、外科治療ともに妊孕率(妊娠しやすさ)に影響がでるため、妊娠を希望される方にとっては、非常にやっかいな疾患です。

しかしながら、子宮内膜症が漢方・中医学的にみると“気滞血瘀”ということで、治療はこれを解消する“行気活血”が中心となります。

上海にて

日本産婦人科学会編集の《子宮内膜症取扱い規約 治療・診療編》に挙げられていた「芍薬甘草湯」・「桂枝茯苓丸」・「当帰芍薬散」・「桃核承気湯」などは主に“活血”の部分のみに作用する方剤のため、このまま単独の使用ではおそらく満足な結果を得ることは難しいと思われます。

この“行気活血”を行える方剤に、非常に有名な方剤である「血府逐〓湯」や「冠元顆粒」がありますが、どちらも保険収載されていないので、当薬局のような漢方専門の薬局でしか手に入りません。

また重症の場合には、上記の2方剤だけでもパワー不足です。その場合は動物性の生薬である〓虫や水蛭、地竜など、または植物性生薬でも三稜や莪朮、田三七といった強めの活血剤が必要になります。

これらを含んだ商品も、すべて保険適応外のため病院漢方では対応できません。

さらに痛みが強ければ延胡索・乳香・没薬を加える、腎虚があれば〓絲子・続断などを加える、気虚があれば人参・黄耆などを加えるというように、その人の体質に応じた調節が必要になります。

つまり、診断は子宮内膜症という同じ病名でもその人の体質によって、必要となる漢方薬はすべて異なるため、それを適切に判断できる知識と経験が必要になります。