妊活
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不妊治療におけるPFC-FD療法 〜子宮内膜が薄い方のための最新治療法〜
移植時に必要な子宮内膜の厚さは?
体外受精において、胚移植を行う場合に必要な条件の一つとして、受精卵が着床する子宮内膜にある程度の厚さが必要となります。
一般的には最低でも7mmは必要とされており、10mm以上が理想とされますが、それに満たない場合(6mm以下)では移植がキャンセルになる場合もあります。
しかしながら、どれだけエストロゲンの補充などを行っても子宮内膜が薄いままでなかなか厚くならず、結局移植までたどり着けない、という方を漢方相談時に時々お聞きします。
子宮内膜が厚くならない原因については、年齢や血流の低下などが言われていますが、一度薄くなってしまった内膜はなかなか厚くならないとされおり、今までは有効な治療法がありませんでした。
PFC-FD療法とは?
このような子宮内膜がどうしても厚くならない方のための最新の治療法として、「PFC-FD療法」という治療法が昨年あたりから注目されてきています。
「PFC-FD(Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry:血小板由来因子濃縮物)」とは、歯科や整形外科で近年使用されるよう担った再生医療の一つである自分自身の血液由来の血小板を用いたPRP(Platelet Rich Plasma:多血小板漿)療法をより進化させたもので、PRP(多血小板漿)からさらに成長因子を抽出し活性化させフリーズドライ化したものです。
血小板とは血液に含まれる成分の一つで、傷口の修復など止血作用が有名ですが、それ以外にも細胞増殖や血管新生を促進する働きがあります。
「PFC-FD療法」はそれら血小板の細胞増殖、成長促進機能を利用し、子宮内膜の成長を促すことで子宮内膜を厚くし、着床率を改善させるという治療法です。
PFC-FDにはPRPの約2倍の成長因子が含まれているとされており、PRP療法と同等以上の効果が期待されています。
兵庫県でPFC−FD療法が受けられる施設は?
現在(2021年9月時点)では三宮の「山下レディースクリニック」においてPFC-FD療法が受けられるようです。
●山下レディースクリニック
https://www.ylc.jp/news/pfc-fd.html
またPFC-FD療法ではありませんがPRP療法は英ウィメンズクリニックや徐クリニックでも実施されているようです。
●英ウィメンズクリニック
https://www.hanabusaclinic.com/weblog/2019/11/15/難治性の不妊の方へのprp(多血小板血漿)を用い/
●徐クリニック
https://www.joclinic.jp/news/
※2020.02.12参照
詳細は各医療機関へ直接お問い合わせください。
まとめ
以上、PFC-FD療法についてまとめてみました。
まだまだ日本では症例も少なく、実施できる施設も数えるほどしかない治療法ですが、今まで何をためしても子宮内膜が厚くならないという方にとっては今後の有効な治療法になり得る可能性もあるのではないでしょうか。
「PFCーFD療法」「PRP療法」についてもう少し詳しく知りたいという方は、不妊カウンセラー常駐の彩り漢方薬局へお気軽にご連絡下さい。
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