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小児喘息が漢方で改善した症例
普段は大人の方の相談が圧倒的に多い彩り漢方薬局ですが、最近少しずつ小児のアレルギーの相談が増えてきています。
- ・アトピー
・喘息
・アレルギー性鼻炎
など症状は様々ですが、漢方薬は大人と同様に子供のアレルギーの改善にも非常に有効的な手段となりえます。
今回紹介するのは、幼少期からの小児喘息が漢方薬でかなり改善した症例です。
相談内容
幼少期より食物アレルギー(小麦・乳・卵)、喘息発作あり。
食物負荷試験より徐々に小麦、乳を克服も卵アレルギーは克服できていない。
喘息に関しては幼少期の頃は季節の変化、入浴中などに発作し、救急に行くこともしばしばあった。
モンテルカスト、ステロイド吸入の継続治療を行っていたが三歳を迎えるころより発作の頻度が落ち着いてきたのでステロイド吸入をストップ。
ステロイドはストップしたものの運動時、笑ったとき、夜中は咳がひどくQOLはいいとは言えない。
近々ステロイド吸入を行うか主治医と相談することも検討していた。
もともと食欲もムラがあり、風邪も引きやすい。
漢方処方
以前、下の子供が小青竜湯で咳が改善したことがあっため、同じく小青竜湯を一度服用してもらった。
結果は、驚くことに小青竜湯内服で次の日から咳が落ち着き、運動時、笑った時、就寝時の咳もなくなったとのこと。
しかしながら小青竜湯には麻黄というやや刺激の強い生薬が含まれていること、そして処方全体的に温燥性がつよく、乾燥を助長する生薬(半夏・細辛・乾姜など)が大半を占めることから、長期服用は陰液の損傷につながると考え発作時のみへ変更。
そのかわりに体質改善を期待し補中益気湯を毎日服用するように説明した。
その後は食欲が増進し、以前と比べて明らかに咳が出ていないため、とても快適に過ごせているとのこと。
補中益気湯などの補剤には免疫調節効果もあるといわれているため、補中益気湯の長期使用で食物アレルギー、IgEも落ち着くか現在経過観察中。
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