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彩り漢方薬局の漢方薬局開業日記その6 〜日本漢方時代〜
2019-01-10

日本漢方が始まりだった

すでに10日もたってしましましたが、改めまして、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

2019年はいよいよ平成最後の年ですね!

しばらく間が空いていましたが、久しぶりに漢方薬局開業日記の続きを書きましたのでどうぞ!

日本漢方と中医学

前回は研修期間中の漢方以外の勉強内容を紹介したが、今回は私がどのように漢方の勉強を始めたかについてである。

第一回のブログで少し出てきたが、この会社にはいわゆる漢方の顧問なる先生がおり、週に2〜3回はその先生から「漢方の基礎(気・血・水など)」、「こういう症状にはこの方剤を使え(口訣)」といった内容を教えていただいた。

このことからもわかる通り、この先生はいわゆる「日本漢方」の先生だった。

聞いたことがある人も多いと思うが、実は日本で行われている漢方には大きく分けると2つの流派(考え方)がある。

1つは先ほどでてきた「日本漢方」と言われる流派で、もう一つは現在私が勉強している中医学といわれる流派である。

より細かく分けると「日本漢方」も「古方派」「後世派」「折衷派」などにわけられる。

ちなみに私の先生は「柴田良治」の弟子とおっしゃっていたので日本漢方の「折衷派」に属する先生となる。

まあ当時は「日本漢方」も「中医学」も、その違いすら認識していなかったくらいのレベルなので、正直何派でもいいのだが、話をわかりやすくするために「日本漢方」と「中医学」で話を進めていこう。

当時、「日本漢方」時代に勉強した本として

  1. ①『漢方診療ハンドブック〜健保適用エキス剤による〜』 桑木崇秀
  2. ②『漢方処方 応用の実際』 山田光胤
  3. ③『臨床応用 漢方処方解説』 矢数道明
  4. ④『漢方入門以前』 小林宏

などをよく使っていた。④は非売品のため現在は入手困難であると思われるが、①〜③は漢方を勉強する者は知らない者はいないほどの、いわゆる日本漢方界の重鎮達の本なので、現在も書店で購入可能である。

漢方診療ハンドブック〜健保適用エキス剤による〜

この中で、私は『漢方診療ハンドブック〜健保適用エキス剤による〜』を特に好んで使っていた。


(現在はデザイン変わってます。)

内容は大きく分けると三つあり、はじめに「漢方の基礎理論」「診断法」がとても簡単ではあるが、うまくまとめられていて、漢方特有の診断の方法と手順が初心者でも理解しやすいように書かれている。

次に「疾患別の方剤の選び方」が、大きくは現代の病名で分けられ、その中で細かく漢方の「証」ごとに適応する方剤が書かれているので、漢方を詳しく知らない者でもある程度適した方剤を選ぶことができる

そして最後に「方剤の解説」があるのだが、方剤の構成・方剤構成の意味・適応症にわかれて書かれており、単なる原典の条文解説ではなく、方剤の中にある生薬の組み合わせが非常に理解しやすくなっている。これによって方剤が生薬単位で理解できる。

後から読み返してみて気づいたことだが、この本はいわゆる生粋の「日本漢方」の本ではなく、ちょうど「日本漢方」と「中医学」がうまくミックスされた内容の本であった。

よって、「日本漢方」から始める人、「中医学」から始める人、どちらの方にも非常に役立つ本となっているので、まずは一読をお勧めしたい1冊である。

 

以上の通り、私の漢方は「日本漢方」から始まった。

その後、無事開局となり、先生の指導を受けながら、漢方相談を続けていくのだが、数ヶ月後、先生の体調が悪化し、先生なしで漢方相談をしなければいけないことになる。

そんな時、ネットか雑誌かは忘れたが「上海中医薬大学日本校」なる学校があることを知り、ここから今も続く「中医学」への目覚めとなるのだが、詳細は次回ということで。

 

ではでは。