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西洋医学と東洋医学の違い

2018-11-30

皆さまこんにちは

夙川駅北側にある漢方専門薬局・彩り漢方薬局のスタッフ薬剤師タケウチアツコです。

今日は私達が普段受診することの多い「西洋医学」と漢方や鍼灸、整体、薬膳などをはじめとした「東洋医学」の違いについてのお話です。

まず西洋医学では、人体をパーツの集合体としてみますので、病気の原因となっているパーツを検査で見つけ、そのパーツを正常に戻すことを治療の目的とします。

脳、目、耳、鼻、はもちろん皮膚、内科、外科、整形、神経、などなどパーツごとに専門のお医者さんがいますよね。(小児科では子供というひとくくりで、小児科の先生が診てくれますが)。

さらに、内科の中でも呼吸器内科、消化器内科、内分泌内科…などと機能や臓器ごとに細かく専門に分かれている事が多いです。

病院に行くと血液検査、尿検査、レントゲン、CT、エコー、その他にも様々なこと機械で体の中のデータや画像で状態を詳しく調べることができます。

ですが、自覚症状があってもデータとして明確な異常が表れないと、なかなか治療の方針が決めにくくなる事もあります。

皆さまの中にも、気になる症状があるのだけど、検査ではどこも悪くなくて「年齢的なものですよ」「体質によるものですかね」と、お医者さんに言われてしまったご経験がある方もいるかもしれませんね。

それに対して、「東洋医学」では人間の身体はひとつであり、人体に起こる現象はみな関連していると考えます。

ですから東洋医学でいう病気とはからだのある部分の調子が悪くなり体全体に影響がおよび、別の場所に症状が現れてきたと考えられるのです。

なぜその症状が出ているのか。その人の体質はどんなものか、を考えて整えていくので、治療していくうちにからだ全体の調子、さらに心の状態も整っていくのです。

東洋医学では、診断名に応じた薬が選ばれるのではなく、患者さん一人一人の体質やその時の症状に合わせて薬が選ばれます。ですので、同じ症状を訴える人が複数いても違う薬が処方されたり、また、違う訴えの人にも同じ薬が出ているという事もあり得ます。

同じ人でも、症状の移り変わりに応じて処方がが変わっていくこともあり得ます。

これを「西洋医学」的な視点でのみみてしまうと、⁇この先生大丈夫⁇と思ってしまうかもしれませんが、

東洋医学ではその人のその時の体、症状に合わせた薬でその人の心身をバランスの取れた状態に戻していっているのです。

もちろん、東洋医学だけを頼ればいいというわけではなく、病気や症状によって西洋医学、東洋医学の得意な分野の違いを知ることが大切です。

東洋医学、西洋医学のメリット、デメリットを理解し、うまく使ってより健康で元気な毎日を送りましょう。