妊活
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原因不明の不妊症と言われた35歳女性の方からの質問
質問:産婦人科で診てもらいましたが不妊原因はありませんでした。なのに妊娠しないのはなぜですか?
男性の検査の有無を確認する
産婦人科での検診は済んでおり、特に原因なしということなので、FSH、LH、AMH、プロラクチン値、抗精子抗体、その他のホルモン数値もすべて正常、また卵管造影も問題なしという前提で答えさせていただきます。
今回のような場合、可能性としてまず考えないといけないのは旦那さんの精子の問題です。
精液検査はもうされているでしょうか?
ご存知ように妊娠が成立するには体内・体外どちらに関わらずとも、精子と卵子がともに正常であり、そして出会って受精するというのが必須条件となります。
つまり女性側に全く以上がない場合でも、男性側に問題があれば妊娠が成立しないことが当然ありえます。
以前は男性側の問題はあまり多く語られていなかったのですが、今では男性側にも原因の約半分が有るというふうに言われています。
もしまだ検査されていないのであれば一度検査されたほうがよいでしょう。
ただ多くの男性は検査を受けたくないという人が大半です。
最近では少しずつ改善されてきているとはいえ、男性の不妊に対する考え方は女性が考えている以上にかなり旧態依然のままで、ある意味その点が一番難しいかもしれません。
中には「検査受けるくらいなら子供はいらない!」という方も事実おられます。
彩り漢方薬局では、もし二人でお越しいただければある程度こちらからも検査の必要性等をしっかりとお話させていただきますので、一度はご主人といらっしゃってください。
漢方・中医学的な視点から考える
そして男性側にも問題がない場合、こうなると西洋医学的には男女ともに全く異常がなくなってしまいますので、施設によっては体外受精などのART(高度生殖医療)を勧めるところが多いかもしれません。
一方で西洋医学以外の方法で対応するという方法もあります。
それが「漢方・中医学」の知識を使った不妊治療です。
実は西洋医学の検査でわかる事の大半は“量”の問題で、いわゆる”質”に関してはほとんど対応することができていません。
例えばAMHという検査があるのですが、その検査をすれば残りの排卵できる期間はある程度予想がつくとされています。
しかしながらその排卵するであろう卵子の“質”というのは実は全く考慮されていません。
あくまでも残りの卵子の推定された”量”がわかるというだけです。
一方で「漢方・中医学」の考え方を使えば、その卵子の“質”に対してアプローチすることができます。
例えば中医学では卵子の質の低下を”腎虚”というふうに判断することが多いです。(もちろんそれ以外もありますが、ここでは一番代表的な例としてあげていますのでご了承ください。)
”腎虚”とは腎臓(中医学的)の働きが低下した状態のことをいいます。
中医学における腎臓とは、西洋医学的な腎臓の機能以外にも、生殖機能などを含んだもう少し幅広い認識になります。
この腎臓(中医学的)の働きのうち、最も大きな働きが実は生殖・成長などの原動力になっていることなのです。
中医学では腎虚を改善することで、腎臓(生殖機能など)の機能の改善に繋がり、それによって卵子の老化に対するアンチエイジングになると考えられています。
もちろん卵子の老化は現代の医学では抑えることはできないとされており、それは恐らく腎虚に対する漢方薬を服用しても西洋医学的な所見からみるとなかなか変わることはないのかもしれません。
しかしながら、腎虚に対してそれに適切な漢方薬・サプリメントなどを服用することで腎臓の機能がアップすれば、西洋医学的な所見には見えないところでの卵子の質の低下のスピードは、何もしていない状態と比べると少しは抑えられることも十分にできるのではと考えます。
つまり年齢相応の卵子の状態に持っていけるのではないか、ということです。
もちろん全員がそうなるとは限りませんが、もし西洋医学的に行き詰まってしまった時、中医学的な別の視点から診るということは、きっと今まで見え無かったものが見えるようになる一つの手段に十分なりえると私は考えています。
アプローチの仕方はそれぞれ各人によって異なりますが、35歳であればまだ体質を改善すれば十分自然妊娠も可能だと思いますので、詳しくは直接当薬局にお問い合わせいただけたらと思います。
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