お知らせ

西洋医学と東洋医学の違い

皆さまこんにちは

夙川駅北側にある漢方専門薬局・彩り漢方薬局のスタッフ薬剤師タケウチアツコです。

今日は私達が普段受診することの多い「西洋医学」と漢方や鍼灸、整体、薬膳などをはじめとした「東洋医学」の違いについてのお話です。

まず西洋医学では、人体をパーツの集合体としてみますので、病気の原因となっているパーツを検査で見つけ、そのパーツを正常に戻すことを治療の目的とします。

脳、目、耳、鼻、はもちろん皮膚、内科、外科、整形、神経、などなどパーツごとに専門のお医者さんがいますよね。(小児科では子供というひとくくりで、小児科の先生が診てくれますが)。

さらに、内科の中でも呼吸器内科、消化器内科、内分泌内科…などと機能や臓器ごとに細かく専門に分かれている事が多いです。

病院に行くと血液検査、尿検査、レントゲン、CT、エコー、その他にも様々なこと機械で体の中のデータや画像で状態を詳しく調べることができます。

ですが、自覚症状があってもデータとして明確な異常が表れないと、なかなか治療の方針が決めにくくなる事もあります。

皆さまの中にも、気になる症状があるのだけど、検査ではどこも悪くなくて「年齢的なものですよ」「体質によるものですかね」と、お医者さんに言われてしまったご経験がある方もいるかもしれませんね。

それに対して、「東洋医学」では人間の身体はひとつであり、人体に起こる現象はみな関連していると考えます。

ですから東洋医学でいう病気とはからだのある部分の調子が悪くなり体全体に影響がおよび、別の場所に症状が現れてきたと考えられるのです。

なぜその症状が出ているのか。その人の体質はどんなものか、を考えて整えていくので、治療していくうちにからだ全体の調子、さらに心の状態も整っていくのです。

東洋医学では、診断名に応じた薬が選ばれるのではなく、患者さん一人一人の体質やその時の症状に合わせて薬が選ばれます。ですので、同じ症状を訴える人が複数いても違う薬が処方されたり、また、違う訴えの人にも同じ薬が出ているという事もあり得ます。

同じ人でも、症状の移り変わりに応じて処方がが変わっていくこともあり得ます。

これを「西洋医学」的な視点でのみみてしまうと、⁇この先生大丈夫⁇と思ってしまうかもしれませんが、

東洋医学ではその人のその時の体、症状に合わせた薬でその人の心身をバランスの取れた状態に戻していっているのです。

もちろん、東洋医学だけを頼ればいいというわけではなく、病気や症状によって西洋医学、東洋医学の得意な分野の違いを知ることが大切です。

東洋医学、西洋医学のメリット、デメリットを理解し、うまく使ってより健康で元気な毎日を送りましょう。

お知らせ

12月(年末年始)の臨時休業・営業時間の変更のお知らせ

12月(年末年始)の臨時休業・営業時間の変更

いつもありがとうございます。

早いもので今年ももう残すところ1ヶ月となりましたね。

皆様には本年もいろいろとお世話になりました。
スタッフ一同、本当に心から感謝しております。

さて12月年末年始ですが、以下の日程で臨時休業及び営業時間を変更させて頂きます。
ご予約を希望される方は申し訳ございませんが、以下の日時を避けてご予約いただくようお願い致します。

【臨時休業】

12月24日(月):天皇誕生日振替休日
12月31日(月)
1月 1日(火)
1月 2日(水)
1月 3日(木):年末年始

 

【臨時営業】

12月23日(日):16時まで(予約受付は15時まで)

 

その他は通常通りの営業となります。

それでは今月もどうぞ宜しくお願い致します。

お知らせ

「漢方医学」と「中医学」②

皆さまこんにちは

夙川駅北側の漢方専門薬局・彩り漢方薬局スタッフ薬剤師のタケウチアツコです

前回のスタッフブログでは、彩り漢方薬局は「中医学」をベースにした漢方をお取り扱いしているというお話でした。

その中医学とは何ぞや?

中医学は、中国に伝わる伝統医学で、後漢の時代に、数千年の古代から実践的に受け継がれてきました。

そして皆さまに馴染みのある言葉「漢方(医学)」は随・唐の時代に中国から伝来し、中医学をルーツに長い年月をかけて日本独自に発展を遂げた医学なのです。(だから中国で「漢方をください!」と言っても通じないそうです)

ものすごくザックリと言うと、中医学は漢方のお母さん的なものになるでしょうか。

中医学では、現代主流である西洋医学とは全く異なる古代人の宇宙観、生体観が背景にあります。

人間も宇宙、自然の一部であり、全てのものは「陰」と「陽」に分けられる陰陽説や、

世界は5つのもの(木・火・土・金・水)からできている五行説

人の体を構成しているのは「気・血・津液」であり、そのバランスが崩れることで病気がおこる生理、病理の診断体系など…

中医学の世界はものすごーく古くから何千年の時をかけて受け継がれてきたものなので、現代主流である西洋医学では解決できない人間の問題にも、お役に立てることもたくさんあります。

なかなか広くて深い、難しそうな中医学の世界ですが、これから少しずつその世界観や言葉などお伝えしていけたら、いいなぁと、頑張ります!

お知らせ

原因不明の不妊症と言われた35歳女性の方からの質問

質問:産婦人科で診てもらいましたが不妊原因はありませんでした。なのに妊娠しないのはなぜですか?

男性の検査の有無を確認する

産婦人科での検診は済んでおり、特に原因なしということなので、FSH、LH、AMH、プロラクチン値、抗精子抗体、その他のホルモン数値もすべて正常、また卵管造影も問題なしという前提で答えさせていただきます。

今回のような場合、可能性としてまず考えないといけないのは旦那さんの精子の問題です。

精液検査はもうされているでしょうか?

ご存知ように妊娠が成立するには体内・体外どちらに関わらずとも、精子と卵子がともに正常であり、そして出会って受精するというのが必須条件となります。

つまり女性側に全く以上がない場合でも、男性側に問題があれば妊娠が成立しないことが当然ありえます。

以前は男性側の問題はあまり多く語られていなかったのですが、今では男性側にも原因の約半分が有るというふうに言われています。

もしまだ検査されていないのであれば一度検査されたほうがよいでしょう。

ただ多くの男性は検査を受けたくないという人が大半です。

最近では少しずつ改善されてきているとはいえ、男性の不妊に対する考え方は女性が考えている以上にかなり旧態依然のままで、ある意味その点が一番難しいかもしれません。

中には「検査受けるくらいなら子供はいらない!」という方も事実おられます。

彩り漢方薬局では、もし二人でお越しいただければある程度こちらからも検査の必要性等をしっかりとお話させていただきますので、一度はご主人といらっしゃってください。

漢方・中医学的な視点から考える

そして男性側にも問題がない場合、こうなると西洋医学的には男女ともに全く異常がなくなってしまいますので、施設によっては体外受精などのART(高度生殖医療)を勧めるところが多いかもしれません。

一方で西洋医学以外の方法で対応するという方法もあります。

それが「漢方・中医学」の知識を使った不妊治療です。

実は西洋医学の検査でわかる事の大半は“量”の問題で、いわゆる””に関してはほとんど対応することができていません

例えばAMHという検査があるのですが、その検査をすれば残りの排卵できる期間はある程度予想がつくとされています。

しかしながらその排卵するであろう卵子の“質”というのは実は全く考慮されていません

あくまでも残りの卵子の推定された”量”がわかるというだけです。

一方で「漢方・中医学」の考え方を使えば、その卵子の“質”に対してアプローチすることができます。

例えば中医学では卵子の質の低下を”腎虚”というふうに判断することが多いです(もちろんそれ以外もありますが、ここでは一番代表的な例としてあげていますのでご了承ください。)

”腎虚”とは腎臓(中医学的)の働きが低下した状態のことをいいます。

中医学における腎臓とは、西洋医学的な腎臓の機能以外にも、生殖機能などを含んだもう少し幅広い認識になります。

この腎臓(中医学的)の働きのうち、最も大きな働きが実は生殖・成長などの原動力になっていることなのです。

中医学では腎虚を改善することで、腎臓(生殖機能など)の機能の改善に繋がり、それによって卵子の老化に対するアンチエイジングになると考えられています。

もちろん卵子の老化は現代の医学では抑えることはできないとされており、それは恐らく腎虚に対する漢方薬を服用しても西洋医学的な所見からみるとなかなか変わることはないのかもしれません。

しかしながら、腎虚に対してそれに適切な漢方薬・サプリメントなどを服用することで腎臓の機能がアップすれば、西洋医学的な所見には見えないところでの卵子の質の低下のスピードは、何もしていない状態と比べると少しは抑えられることも十分にできるのではと考えます。

つまり年齢相応の卵子の状態に持っていけるのではないか、ということです。

もちろん全員がそうなるとは限りませんが、もし西洋医学的に行き詰まってしまった時、中医学的な別の視点から診るということは、きっと今まで見え無かったものが見えるようになる一つの手段に十分なりえると私は考えています。

アプローチの仕方はそれぞれ各人によって異なりますが、35歳であればまだ体質を改善すれば十分自然妊娠も可能だと思いますので、詳しくは直接当薬局にお問い合わせいただけたらと思います。

お知らせ

妊娠するために理想的な子宮内膜の厚さとは? 

子宮内膜とは?

子宮内膜”って聞いたことありますか?

男性の方はあまり聞いたことないかもしれませんが、女性の方はほとんどの方が聞いたことはあるかと思います。

子宮内膜とは、子宮の一番内側を覆っている粘膜のことを言います。

この子宮内膜は、月経周期に伴いどんどん厚くなっていくのですが、月経が始まると剥がれ落ちてしまいます。

知っている方はご存知かと思いますが、生理のときに出てる血は、実はこの子宮内膜が剥がれ落ちて体の外に出ているものなんですよ。

具体的には、子宮内膜は増殖期(月経後〜排卵あたりまで)1日0.5mm程度のスピードで増殖し、分泌期には1日0.1mmで厚くなるといわれ、排卵期〜着床期にはでは10mm程度の厚さがあることが理想とされています。

子宮内膜の役割とは?

この子宮内膜、もちろん生理の都度ただただ剥がれ落ちてるだけが役割ではありません。

実は妊娠の過程において大変重要な役割を担っています。

どのような役割かと言いますと、妊娠が成立したときに受精卵が着床する場所、いわゆる受精卵を育むベッドの役割をしているのです。

精子と卵子が出会い受精して受精卵となり、その受精卵が着床してはじめて妊娠となります。

つまり、妊娠するためにはこの子宮内膜が、もう少し詳しく言えば子宮内膜の”質”というのが実は妊娠の成功を左右する重要な役割をしているのです。

逆を言えば、もし子宮内膜になんらかの異常があれば?

それは当然妊娠しにくくなってしまいます。

事実、なかなか妊娠できない「不妊症」の原因のうち、子宮(内膜以外も含む)に原因があるとされる”子宮因子”は、妊症の原因全体の約10〜15%を占めています。

しかしながら、この子宮因子で多くの注目されているのは子宮の発育不全や子宮筋腫やポリープによる着床妨害のほうで、子宮内膜(の厚さ)というのはそれほど注目されているわけではありません。

ですが、子宮内膜にもやはり理想的な状態というものがあります。

その一つが”子宮内膜の厚さ”なのです。

理想的な子宮内膜の厚さとは?

ある報告によると、自然周期224例、1,124周期の妊娠率を検討したところ、着床期で7mm以上で53.3%が妊娠していたのに対して6mm以下では妊娠率は8.3%だったとの報告があります。

また7mm以上の症例では平均11.4mm、6mm以下では平均4.9mmだったとのこと。

このことから、妊娠しやすくするために必要な子宮内膜の厚さは、最低7mm、できれば10mm以上ある、というのが理想的な子宮内膜の厚さと言えるでしょう

では現時点で7mmに満たない人はどうすればいいのでしょうか?

次回はそれについて説明していきます。

お知らせ

「漢方医学」と「中医学」

皆さまこんにちは。

夙川駅北側の漢方専門薬局・彩り漢方薬局スタッフの薬剤師タケウチアツコです。

彩り漢方薬局は、漢方専門薬局なので、街にたくさんある普通の調剤薬局とは違うことは皆さまお分かりかと思うのですが、ここでお取り扱いしている漢方は「中医学」をベースにしていることはご存知でしょうか?

実は漢方薬には「漢方医学」と「中医学」と大きく二つの体系があるのです。

え?「中医学」って?とお思いになりましたよね。大丈夫です。私もです。

私はこちらの漢方薬局に勤務するまで、お恥ずかしながら「中医学」というものを全く知りませんでした。

それも一年半ほど前って、けっこうな最近までです。。(恥)

薬剤師になって20年は経っていたので、もちろん仕事では病院や薬局で漢方の調剤もしていましたし、患者さんに他の薬同様お薬の説明などもしていました。

でも、他の西洋医学のお薬と違って漢方のお薬説明書は独特の表現で書いてあり、正直しっかり説明する事は難しかったのです。どちらかと言えば患者さんに症状やお悩みを教えていただき、それを学ばせていただくという…やり方でした。

実際薬剤師の国家試験にも漢方の問題は(私の受けていた時代)ほとんど出ておらず、勉強も生薬のラテン語学名や構造式の丸暗記などがほとんどで、国家試験が終わったあとはすっかり忘れてしまっていたのです。。。

薬剤師になってからも、他の膨大な西洋薬の勉強を優先しているうちに、漢方薬のことは、汎用される数種類以外「なーんとなく」しか分からないままになっておりました。

なので、長年薬剤師をしていても今ひとつ理解できていない漢方の勉強がここらでしっかりしたい!と思い、数年前から独学で勉強してきました。

そんな中ひょんなご縁で家から近い漢方薬局で薬剤師を募集していると友人から教えてもらい、応募するためにこの彩り漢方薬局のホームページをみたのですが、そこに書いてあった秋山先生のプロフィールの「中医師」とは何だろうと思ったのが、中医学と出会った(出会ってない?)始まりです。

前置きが長くなってしまったので、「漢方医学」と「中医学」の違いについてはまた次の会で!

お知らせ

漢方薬局開業日記 その4 〜漢方薬局への就職〜

前回は宝塚の気になる薬局のセミナーに行ってみたらその内容が「漢方」だった、というお話でした。

今回はその薬局へ実際に就職しました、というお話です。
それではどうぞ!

漢方相談という新たな働き方

初めての漢方の勉強会だが、正直言うと詳しい内容は忘れてしまった(笑)。

確か「人参湯」とか「当帰芍薬散」などが出てきていたので、「冷え性」かそれに関連する何かについてだとは思うが、もう12年も前のことなので記憶がはっきりとしない。

しかしながらそんなことは大した問題ではなかった。

その当時全くと言っていいほど漢方について知らなかった自分にとって、漢方薬がどうこうというのは覚えていなくて当然。

それよりも何よりも、「漢方薬局」という分野があること「漢方相談」というそんな働き方があること、そのことにとても驚き、そして興味が湧いたこと、その事こそが最も衝撃的な事だった。

それは今でもはっきりと覚えている。

それまで私は病院でしか働いたことがなかったため、薬は西洋東洋にかかわらず医者が処方し、薬剤師はそれを患者さんに説明し、お渡しする(必要あれば疑義照会)、これだけが薬剤師の仕事とばっかり思っていた。

しかしながら「漢方薬局」では、法律で決められた範囲内ではあるが、相談に訪れた患者さんに薬剤師が判断した漢方薬を処方箋を通さずに直接患者さんに渡すことができるという。

今でこそ、それは当然のように考えられる(ドラッグストアもそういやそうだし)ことだが、当時は本気で「目から鱗」だった。

病院で入院患者に服薬指導をし、それについて医者にフィードバックはするが、薬が変更するかどうかは結局医師次第。

もちろん当時の自分の知識不足も大いに問題だったとは思うが、正直その当時は薬剤師の存在意義がわからなかったこともあった。

そんな時だったので尚更「漢方相談」という今まで自分の知らなかった働き方に引かれたのかもしれない。

漢方薬局への就職

その後2、3回の勉強会を経て、「とりあえずこの会社に入って新しいこと(漢方に関わらずとも)を始めてみよう!」との思いで転職を決意した。

それは確か2006年の6、7月ごろ、ジーコジャパンがワールドカップでボコボコにされ、ジダンが頭突きで退場になり、極楽の山本が逮捕されていたころの話。

ちなみに当時、その薬局グループは調剤薬局とカフェのみで、「漢方薬局」はまだなかった。

しかし偶然にもその薬局グループの「漢方薬局1号店」の出店計画が裏で進行中で、その働き手を募集している時期と面接が偶然重なり、私にはなんとその漢方薬局の店長として来てほしいとのことだった。

当然のごとく漢方については当時まだドシロートであり、とても漢方薬局の店長など不可能(というかよくまかせようと思ったね(笑))。

もちろん不安はあったが、就職前に参加していた勉強会の先生が当分の間は顧問としてサポートしてくれるとのこと、就職は8月だが開局は11月なので3ヶ月ほど勉強する時間があるということで、不安ながらもとりあえずOKすることにした。

それより何より、普通の薬局や病院とは違う環境で働きたい!という気持ちのほうがやっぱり大きかったんだろうな。

給与面でも前職のほうがはるかに待遇はよかったが、それもあまり気にならなかった。

そんなこんなで2006年8月、晴れてここに「日本一漢方を知らない漢方薬局の店長」が誕生したのであった。。。

続く

お知らせ

漢方薬局開業日記 その3 〜大学卒業後:漢方との出会い〜

こんにちは!

今回で第3話になりますね。
今回の内容は私がはじめて就職したところから、漢方に出会うまでの約2年間のお話です。

それでは、どうぞ!!

病院薬剤師への就職

なんとか4年で大学を卒業後、はじめの就職先は地元の徳島に戻り、ベッド200床ほどの中規模の地方病院だった。

しかしながら自分は特に病院に勤めたかったというわけではなかった。

私が卒業した2004年当時、国家試験は年度末も年度末の3月27、28日で行われていた。

新社会人は当然4月1日から始まるので、この3,4日で引っ越しなど諸々をしなければいけないという謎の超ハードスケジュールである。

しかしながら国家試験終わって5日も経たない4月1日から働き始めるというのが自分の中でどうしても納得いかず、4月は実家に戻りとりあえずゴロゴロしながら生気を養うということで休憩していた。

ただ休んで10日もすると、親から”いつまで家にいるんだ”感がどんどん高まってきたので、流石に5月からは働こうかなということで、最も給与面で条件がよかった先の病院に”とりあえず”就職した、というわけである。

一応就職したことはしたのだが、元がそんな状態なのでそこの病院では約2年ほど働いたが、当然やる気が出るはずもなく、また働きはじめてからもやりがいが全く見い出せず、本当に行って帰ってくるだけの生活だった。

今思えば本来はとても貴重な学びの機会、時間だったと思えるが、当時はそんな事もわからず、ただただ2年間ぼーっとし続けていたような、そんな感じだった。

漢方との出会い

そんな時、兵庫県は宝塚市のとある薬局グループで、薬局でありながらおしゃれな健康カフェを同時に経営しているという、当時にしては大変珍しい薬局があることをネットで知る。

その薬局では、薬剤師と栄養士が共同でカフェのメニュー開発を行ったり、薬膳の考え方から作られたタルトやケーキなどを販売したりしていた。

先にも書いたが、私はちょうどその当時転職を考えていて、薬以外のサプリメント・アロマテラピーなど代替医療の分野に少し興味を持ち始めていたところだったため、どんな薬局なのか大変興味を持ち、月に1度そのカフェで開かれているという勉強会に思い切って試しに参加したのだが、その内容がなんと「漢方」だったのだ。

これがまさに「私」と「漢方」との”初めての出会い”である。

次回は「漢方薬局への就職」あたりまでを書きたいと思います。

ではでは!

お知らせ

スタッフブログ練習中

初めまして、彩り漢方薬局スタッフです。

これからこちらで、漢方のことやら、そうでないこともお話していきたいと思います

よろしくお願いします。

新米漢方認定薬剤師タケウチアツコ

お知らせ

漢方薬局開業日記 その2 〜薬学生時代〜

前回お伝えしましたように、今回からしばらくは私の漢方薬局開局までの簡単な道のりを紹介していきたいと思います。

まずは「薬学部卒業」までをどうぞ!

東京薬科大学時代

2000年の春に東京のとある薬学部に入学。

次々に襲いかかる様々な試練(追試・再試)を乗り越えなんとか4年で卒業し、無事に薬剤師となった。

他の漢方薬局の方はどうかわからないが、私は在学時は漢方には全く興味がなく、
就職時には漢方薬局の存在すら知らなかった。

薬剤師であれば漢方に詳しいと思われる方も多いと思うが、実はかつての私のように漢方に興味なく、漢方薬局という業態があることすら知らない、また知っていても何をしているのかわからないという薬剤師はとても多い。

理由はいくつか考えられるが、
そのうちの一つとして漢方に関連する問題が国家試験に出ない(出題数が少ない)ことが影響しているのは間違いないと思われる。

《国家試験に出ない漢方》

私が国家試験を受けた2004年当時、国家試験全240問中、漢方(生薬・天然薬物学なども含める)に関する問題はたった3問しかなかった。

基本的にすべての問題の点数は同一配分なので、
この3問ができなくとも試験結果には殆どと言っていいほど影響がない。

つまり漢方の勉強を全くせずとも、薬剤師になるにはほとんど何も問題もないのである。

もちろん違う意味で大いに問題ではあるが…。

そのくせに勉強しなければいけない範囲はやたら広く、意味なくラテン語を覚えたり、どうでもいい構造式を覚えさせられたりと結構めんどくさいことが多い。

しかもすべて覚えたところで全240問中たった3問しか出ないとなると、お荷物扱いされていて当然の科目であると言える。(今はしりませんよ。)

事実私の周りで当時、漢方に興味をもった者は一人もいなかった。(現在でもだが・・・。)

《実際には役にたたない大学漢方の知識》

また、漢方薬局で漢方相談をしたことある方にはわかると思うが、大学の授業で習う漢方の内容は、実際の漢方相談では全くと言っていいほど役に立たない

それも当然といえば当然だ。

患者さんは体の不調を治してほしくて来ているのに、いくらラテン名や複雑な構造式を覚えていたところで患者さんの見立てができなくては、そして実際に使う方剤の生薬の構成、効能、使用量などがわかっていなくては何の意味もなさないのは当然のことである。

大学でもこのような実際の臨床で役立つ内容を教える授業が少しでも増えれば、もっと漢方に興味をもつ薬剤師が増えると思うのだが、今はどうなのであろうか。

私のところに漢方を勉強したいといって来られる方の殆どが、あの「葛根湯」の処方構成すらはっきり言えない現状を考えると、それはまだまだ先の話なのかもしれない。

まあそんなこんなで大学中の私は今とは違って、漢方とは全く無縁の学生生活だったという内容でした。

次回は、「卒業後の就職と私が漢方に出会うまで」を書きたいと思います。

ではでは

お知らせ

漢方薬局開業日記 その1

漢方薬局の開業は難しい

  1. 漢方薬局を開業するにはどうすればいいんですか?
  2. 漢方の勉強をはじめたいんですがどうすればいいでしょうか?

最近このような相談や問い合わせをちょくちょく受けることがあります。

こういう問い合わせを聞いた時、「そういえば自分も開業前に何からはじめていけばいいのか分からず、ずっと困ってたなあ〜」と3年以上前の事ですが、昨日のことのような感じがしてとても懐かしく思います。

なので、実際に薬局に来てもらえる方に限りですが、そのような方にはなるべく自分が昔どういう勉強をしてきたか開業にどれくらいの時間や費用がかかるのか、などを時間の許す限り説明するようにしています。

と同時に、このように困っている方がまだいるということは、自分の開業当初と状況は余り変わっていないということが言えるのかもしれません。

調剤専門以外の薬局がどんどん減ってきていることからそれも仕方のないことかもしれませんが・・・。

漢方薬局を開業するために必要なこと

前振りがだいぶ長くなってしまいましたが、このブログでは、私の大学卒業から漢方との出会い上海中医薬大学への留学広州中医薬大学大学院の論文作成、そして彩り漢方薬局開業までの10数年の道のりを、何回かに分けて書いていこうと思っています。

実は5年ほど前、自分が開業する前に他社のブログで同じような内容のことを書いていました。

時には日本における中医学の大変著名な先生からも問い合わせがあったりと割と専門家の方にも好評なブログでした。

残念ながらそちらのブログは閉鎖になってしまい、今は観覧が不可能になってしまったのですが、これを期に自分のHPで再アップしていきたいと思っています。

また、当時書ききれていなかった内容などは随時肉付けして、当時よりも更にパワーアップした内容にしていく予定です。

漢方の勉強法や薬局開業までの道のりというのは当たり前ですが人それぞれ違います。

もちろん私のやってきたことも全て正しいわけではないし、むしろ特殊な方かもしれません。

しかしながら一応なんとか無事開業できて、なんとか2年半は続けてこられているので、一番最初の質問の方々には少しは参考になるのでは、と思っています。

またすでに彩り漢方薬局を利用していただいている方にも、「自分がどのような思いで薬局を開こうと思ったか?」「開業までにどのようなことをしていたのか?」ということを少しでも知っていただけると幸いです。

コテコテの理系のため、文才は全くと言っていいほどありませんが、なるべく読みやすく、そしてわかりやすくを心がけて、これからしばらくの間、このブログを書いていきたいと思います。

それでは次回からのブログ、お楽しみに!

秋山