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頭痛を漢方・中医学で考える 〜不通則痛〜

先日、毎月恒例の「彩り漢方薬局勉強会」を開催しました。

今月は頭痛について。
和やかな雰囲気の中、質問や感想が飛びかい、楽しい勉強会となりました。

いつも遠くからのご参加、ありがとうございます。
(只今、満席となっております)

頭痛を漢方で考える:「不通則痛」

頭痛にも、ズキズキ痛む頭痛、全体に重くジワーと痛む頭痛、吐き気を伴う頭痛など、さまざまな種類があります。

しかしながら、漢方・中医学の考え方では、痛みは頭痛に限らずどんな痛みであれ、血流など体の中を流れる何か(気・血・津液)の流れが悪くなった時に起きるというふうに考えます。(不通則痛 : 通じざれば則ち痛む)

例えば輪ゴムをきつく指に巻いたら、そこから上の部分がだんだん青紫色になって、痛みが出てきたことはありませんか?あれは輪ゴム部分で血流が遮断され痛みが起こっているのですが、大雑把に言うと頭痛もこれと同じです。

その為、対処法としては、まずその部分で起きている詰まりや滞りをきれいに取ることが一番大切になります。そうすれば停滞していた気・血・津液が自然に流れるようになるので、痛みも自然に減っていくというわけです。(輪ゴムをとれば痛みはなくなる)

頭痛を治すためには、一体何の流れが悪くて詰まって頭痛が起こっているのか、これをしっかり判断する必要があります。

この”何か”を探すために我々は望診・問診・聞診・切診の伝統的な中医学漢方の診断法を用いたり、またコロトコフ計など西洋医学的な血流の流れなどを参考にしています。

その原因を知ることさえできれば、頭痛は漢方でも比較的効果の現れやすい症状の一つなので、病院の検査でも以上はないが原因不明の頭痛が続いているという方は是非、漢方薬をお試しください。

頭痛の原因:中医学・漢方での考え方

あなたの頭痛はどこに分類されるでしょうか?
原因を知り、それに対応した治療をして、頭痛に対処していきましょう。

頭痛の原因は、まずは大まかに、身体の外側の環境の影響(外因と、身体の内側からの不調によるもの(内因と、2つに分けて考えます。

【外からの影響 (外感頭痛)】

主に風邪とともに起こる頭痛が中心です。その他気象の変化の影響を受けて発生したものもここに入ります。急に発生するものが多く(急性頭痛)、ガンガンするなど、比較的症状が強いものが多いのが特徴。

① 寒さによるもの (風寒頭痛) : 後頭部から首、後肩部にかけて痛むことが多い。
② 熱によるもの (風熱頭痛) : 風邪で熱が出ると熱感を伴う、張った感じ、または、ガンガンと痛むことが多い。
③ 湿気によるもの (風湿頭痛): 頭が重く、頭部が何かに包み込まれているような感じがする。低気圧が近づいているときにも起こりやすい

【内からの影響 (内傷頭痛)】

ストレスや過労、飲食の不摂生などにより、体内の気、血、水のバランスが崩れることにより起きたもの。慢性的な頭痛が多い。

①気の滞り(気滞) : ストレスによるもの。不眠、めまい、耳鳴りなどが起きることがある。
②気の不足(気虚): 疲労時に頭痛がする。疲労倦怠感、脱力感、食欲不振などを伴う。
③血の滞り (瘀血): 血流が悪い場合、ズキズキ刺すような痛みが起きる。毎回同じ場所が痛む。
④血の不足 (血虚): 立ちくらみ、めまい、動悸、不眠などを伴うことがある。
⑤不要な水分や脂質(痰湿) : 雨の日や低気圧の時に痛みが酷くなる。頭は重く、何かに巻かれて締め付けられるような痛みがでる。

※この他、痛みには打撲など外傷による痛みもあります。

《注意》

頭痛とともに、口の動きが変になる、ろれつが回らなくなる、言葉が出ない、顔のゆがみ、片方の手や足に力が入らない、などの症状が見られた場合は、一刻も早く病院を受診してください。脳卒中の危険性があります。

頭痛に使う漢方薬

ここでお伝えする漢方薬はあくまで代表的なもので、日本では使われていないものもあります。当薬局では日本にある漢方薬を数種類組み合わせるなどして対応しています。

外感頭痛

①風寒頭痛:川芎茶調散、葛根湯、麻黄湯、桂枝湯
②風熱頭痛:桑菊飲、荊芥連翹湯、菊花茶調散、
③風湿頭痛:羌活勝湿湯、藿香正気散

内傷頭痛

①気滞頭痛 : 加味逍遙散、血府逐?湯
②気虚頭痛 : 補中益気湯
③瘀血頭痛 : 痛竅活血湯、冠元顆粒、桂枝茯苓丸、加味逍遙散
④血虚頭痛 : 加味四物湯、婦宝当帰膠、 人参栄養湯
⑤痰濁頭痛 : 半夏白朮天麻湯、竹如温胆湯

このようにまとめると一見簡単なように見えますが、実際の漢方相談ではこのような単純な頭痛の方は非常に少なく、幾つかのタイプが混在していたり、はっきりとしたタイプに分けられない方がほとんどです。

彩り漢方薬局では、中医学・漢方に精通した薬剤師がしっかりと問診に時間をかけ、その他舌や脈、血流計検査結果などから最も適切な対応策を提案しております。

頭痛でお悩みの方は是非、彩り漢方薬局の専門家にご相談下さい。

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漢方薬のエキス剤と煎じ薬は何が違うの? 互いのメリット・デメリットは?

この記事はこんな人におすすめです

  • ①煎じ薬とエキス剤でどう違うの?
    ②漢方薬にもいろんなタイプがあるけどどれがいいのかわからない
    ③煎じ薬に興味がある

という方へ。

漢方薬の種類

漢方薬は、大きく分けて「煎じ薬」「エキス剤」の2種類があります。(その他にも丸剤、散剤などもあります)

エキス剤

「エキス剤」はこういう袋に入った、顆粒状の薬のことをいいます。クリニックなど処方箋で出される漢方薬はこちらが一般的です。

エキス剤の作り方は、煎じ薬の液体を蒸発させ、濃縮し、添加物・賦形剤などを加えて作られます。

煎じ薬

生薬を煎じて(お湯で30分程度煮出す)できた薬液です。

例えば、この写真は必要な生薬を秤量して混合したものです。
(生薬とは、薬草の根や葉っぱ・果実・花、動植物の分泌物・抽出物・細胞内容物などを加工した物のことです。)

 

よく杏仁豆腐の上に乗っているクコの実も、大事な生薬です。この中にも含まれています。

他にはミカンの皮(陳皮) クズの根(葛根) も生薬として使われます。

彩り漢方薬局では、1日分をこのような袋に入れてお渡しします。

これを鍋 (鉄製でないもの)で煮出します。※土鍋がおすすめ!

煎じ方は、例えば麦茶を煮だすように、鍋に水とこの袋を、または生薬を袋から出して入れ、中火で液が約半量になるまで煮ます。(最初600ml入れて→300mlになるくらいが目安)

その煮出した液を1日2〜3回に分けて
飲みます。

生薬自動抽出機

忙しい方、匂いが気になる方のために、彩り漢方薬局には、生薬自動抽出機があるので、煎じ代行ができます。

上記の機械で1時間ほど煎じると、抽出された液体(煎じ薬)がこのような、パック状になって出てきます。

この状態でお渡しできるので、あとは温めて飲むだけです。45日間程度保存も効くので旅行などに行く際も便利です。

エキス剤と煎じ薬の長所・短所

エキス剤と煎じ薬、それぞれにメリット・デメリットがあります。
以下にまとめてみました。

エキス剤

【メリット】
・携帯に便利
・品質が安定している
・味が飲みやすい
・採用する医療機関が多い

【デメリット】
・種類が限られている
・有効成分が煎じ薬よりも少ない
・香りの効果が期待できない
・生薬の量を加減できない
・構成生薬を加えたり削除したりできない

煎じ薬

【メリット】
・種類が豊富
・有効成分量が多い
・香りの効果がある

【デメリット】
・煎じる手間がかかる
・携帯に不便
・品質が不安定
・味や匂いが強くて飲みにくい。
・採用する医療機関が少ない。

液体パックの利点

当薬局で採用している生薬自動抽出機は、煎じ薬のデメリットである「煎じる手間・携帯の不便さ」 をカバーすることができ、その上、煎じ薬のメリットである「有効成分量の多さ」は維持されるため、同じ処方内容であればエキス製剤と比較しても、より優れた効果が期待できるものとなります。

もちろん当薬局ではエキス剤、煎じ薬、どちらでもお好みで選んでいただけます。

ライフスタイルに合わせた飲み方を提案させていただきますので、遠慮なくお気軽にお尋ね下さい。

気軽な連絡にはLINE@が便利です(^^)

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10月の臨時休業・営業時間の変更についてのお知らせ

10月の臨時休業・営業時間の変更

いつもありがとうございます。

誠に勝手ではございますが、
以下の日程で臨時休業及び営業時間を変更させて頂きます。
ご予約を希望される方は申し訳ございませんが、以下の日時を避けてご予約いただくようお願い致します。

【営業時間の変更】

10月29日(日):15時まで(予約は14時まで)

【臨時休業】

10月1日(日):終日休み(東京にて不妊カウンセリング学会出席のため)
10月9日(月):終日休み(体育の日)

 

以上、ご迷惑おかけしますが宜しくお願い致します。