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2018.05.16

体外受精の胚盤胞到達率をアップさせるコツ!

体外受精される方全員に言えることですが、最初の関門として、採卵時にどれだけ質のいい卵が取れるか、という問題があります。

また、採卵時に卵子は多く取れたが、結局凍結までできたのが1個、2個でグレードは低い、最悪の場合はかなり卵巣刺激をしたにも関わらず1個も取れず、という話は当薬局でも本当によく聞く話で、こちらもいつも頭を抱えます。

当薬局では採卵前から子宮や卵巣のある骨盤内の環境改善、複数の卵子が育つのに必要な栄養素の補充、排卵に必要な”腎気”の補充などの漢方及びサプリメントを飲んでいただくことで、多くの方にかつてない効果(胚のグレード、個数など)を実感してもらっています。

ただ、漢方薬を服用してもらうことももちろん大事ですが、普段の生活週間(食事・運動など)を改善することはそれ以上に大切であることもまた事実です。高年齢で妊娠される方には運動習慣のある方が多いのは、私のような妊活相談をされている薬局ではほぼ当たり前の事実にもなってきています。

今回紹介するのは運動ではなく食事に関してになりますが、2012年に開催された第68回アメリカ生殖医学会(ASRM)年次総会で発表された論文で「糖質を減らしタンパク質を増やすことで体外受精の胚盤胞到達率が改善される」という内容です。甘いもの好きの女性には運動するよりもきついかもしれませんが、かわいい赤ちゃんのため、少し頑張ってみてはいかがでしょうか!

糖質を減らしタンパク質を増やすことで体外受精の胚盤胞到達率が改善される

アメリカのデラウェア州のChristiana Care Health System 病院の生殖医療部門のドクターらが、若くて健康状態に問題ないにも関わらず、体外受精の際に良好な胚ができない患者を対象に、食生活を改善するように指導し、治療成績の改善を試みました。

これまでの体外受精で良好な胚盤胞が育ちにくかった35歳未満の健康な女性患者12名を対象に、食物摂取頻度調査を受けてもらい、たんぱく質と糖質、脂質の摂取バランスを調べ、2か月間、糖質を減らし、たんぱく質を増やすように食事指導を受け、体外受精に臨みました。

食事指導によって、たんぱく質の摂取カロリーは平均16%増加し、3大栄養素に占める割合は、15%から27%に増え、反対に、糖質は平均22.3%減少し、割合は48.6%から40.1%に減りました。

そしてその結果、胚盤胞到達率は18.9%(20/106)から45.3%(48/106)へと向上したとのことです。

このことから、年齢の割には良好な胚が成育しない患者においては、次の治療周期をはじめる2か月前から糖質を減らし、タンパク質を増やすことで、胚盤胞到達率が改善され得ると結論づけています。

自然妊娠の場合にも糖質制限は妊娠しやすさに影響する可能性あり

先ほどの論文は主に体外受精についての話ですが、自然妊娠を希望される際にも糖質というのは非常に厄介な存在です。

The Nurse’s Health Study というハーバード大学の1800人の看護師を対象にした調査があるのですが、その調査では”妊娠の可能性を高める食生活”として以下の原則をあげられています。参考にしてみて下さい。
(※この調査は主に排卵に原因がある不妊の方対象です。)

①全粒粉など、精製度の低い穀類をとり、血糖値を急激に上げるような精製された炭水化物(白米など)を減らす。

②オリーブオイルのような不飽和脂肪酸を多く摂り、トランス脂肪酸(ファストフード、加工食品など)を避ける

③牛乳、あるいはヨーグルトやアイスクリームは無調整のものにする。低脂肪乳は減らす。

④動物性タンパク質を減らし、植物性タンパク質を多く摂る

⑤葉酸やビタミンB群を含むマルチビタミンのサプリメントを摂取する

⑥水を十分に飲む。コーヒー、紅茶、アルコール、砂糖入りの清涼飲料水は控える

⑦体重をコントロールする。太り過ぎているようであれば、体重の5?10%減量する。

上記の7項目はアメリカでのデータのため、乳製品などの積極的な摂取など日本人に必ずしも適しているとはいい難いものもありますが、それでも多くの排卵障害に悩む方にとっては取り入れて損はない原則かと思います。

いきなり全部を取り入れるというのは難しいかもしれないので、まずはこの中の1つから始めてみてはいかがでしょうか!

参考になれば幸いです。

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